行われたのほうの8月の本番の話

アフェットゥオーソの話の続編はもう少ししてから書きます。会計のほうはとりあえずめどが立ちそう。

それはともかく、アフェットゥオーソに乗ってて誘われた、「行われたほうの8月の本番」の話を。ちなみに8月の頭にもう1つ入る予定だったのですが、音源を提出した上でお預けになったので、まあお察しくださいってことで(え)。

概要

Kirschblüte Philharmonic Orchestra 創立記念演奏会

8/31 13:00開場、13:30開演 @ 和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール

プロコフィエフ / 交響曲第7番
ラフマニノフ / 交響曲第2番

「どこ系のオケですか」というならば、学習院大学のオーケストラの特定の学年のスピンオフオケ、という表現になると思います。で私は主催の方とアフェットゥオーソでご一緒してファゴットが空いてたのでお誘いいただいた感じ。お誘いいただいた時点では1st・2ndとも空席だったので勢いで「両方1stで」とか言ってしまったのですが、よく考えたら総演奏時間が今まで乗った本番で一番長い演奏会でした。

プロコフィエフ / 交響曲第7番

実は、プロコフィエフがシンフォニーを7曲書いてるのは知っていて、1番と5番が有名で(両方聞いたことあったどころか5番は学生オケ時代にやりたかったので選曲に出した)、続いて7番の演奏機会がそれなりにあって、「青春」という副題がついてるところまでは知ってたけれど、実際に聞いたのは乗ると決まってからでした。確かに残りの4曲よりはわかりやすいし聞きやすい印象。

演奏してみて思ったのは、楽譜に書かれている音はほぼ全部音源で聞こえる音で、つまり必要なところにしか音符が書いていない非常にシンプルな譜面でした。いやフルスコア見ると和声は全然シンプルではないのだけど。で他の木管に比べて技術的な困難は限定的で、本番もこっちは割と思ったようにやれました。第4楽章がけっこう最後まで怪しかったのはあったんですが、本番3日前になぜかいつも指がこんがらがってた箇所が急に回るようになったりして、本番は安心してやることができました。…が、練習でミスったことのない第4楽章のソロ中にロックキー倒して最後の音の着地ミスったのは若干悔しい。ううむ。

ラフマニノフ / 交響曲第2番

最初に聞いたのは高校2年のときに中央音楽会で共演した高校の演奏会でだったと思います。今から考えたらこれよく高校生が演奏できたなってくらい大変な曲でした。プロコフィエフとはうってかわってほぼ全面にわたって音符が書いてある。パート譜は同じ17ページでもプロコは手書き譜めくりのために下数段空白とかになっていたりするところがラフマニノフはちゃんと書き込まれた17ページ、最大の連続した休みは17小節+6小節(しかも第2楽章のテンポで!)、普通は8小節の休みすらなかなかない。それでいてハ音記号の乱舞!最初のほうの練習は読み間違えて5度下の音を何度吹いたことか。

ハ音記号対策コーナー

それを受けて私が何をしたか。

まずは譜面を見て、ハ音記号があまりに多いので、ハ音記号マークを赤鉛筆で丸をつけ、そこからヘ音記号に戻るところを青でマークします。段のはじめの記号も必要に応じて色をつけます。これは他の曲でもやるんですが、プロコはぶっちゃけほとんど要らなかったのでやらず。これによって楽譜を追いながらだと今どっちを吹いてるか/吹くべきかがわかりやすくなります。

また、場合によっては第4線を赤鉛筆で塗ります。これによってドの位置がわかるようになります。これをやったのは第3楽章の練習番号50からフェルマータまで。IMSLPからとってきたパート譜の抜粋画像を添付しますが、ハ音記号で下線1つ(B2)なんていう普段はめったにお目にかかれないものが出てきます。

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その他

演奏時間の壁は割と最初は意識していたけれど実際プロコフィエフがそこまで疲れなかったので十分に休憩前に回復する余地はあり、強いて言うなら焦ってミス出したことによるラフマニノフ入る前のメンタル面での調整がうまくできていなかったりとかがよくなかった。間違いなく言えるのはもはや全乗りは無理ではない。ただし学生オケの合宿を除く。

仕事始めてからの本番は初ですが、練習時間が減った割に今までで一番難しい曲の一つをそれなりに…?終えてみて、練習時間が限定された中でもうまくなる方法についていろいろ思うところが出てきたところではあります。明らかになったことは、スコアの読み込み等の「楽器を使わない練習」にもっと時間を使うべきで、その上で本当に対策すべきところに限られた練習時間を投資することで最大の効果を得るように心がける必要があるということ。

あとはこれでも貼っておきましょうか:

終わってみての話、金管と弦の人にはいい印象持ってもらえたらしいのですが、木管の人からはそうでもなかったあたりまだまだなんでしょう。

次の本番は今のところ未定。正直なところ、アフェットゥオーソの件でオケ活動に疲れて8月上旬の音楽のモチベーションが地の底に落ちてたので、次急いで乗るオケ探すことはしないで地力上げにいそしむのがよいのではないかと思ってもいます。